痛み止めの使い方、副作用

痛み止めの使い方、副作用

手術をすると傷が少なからずでき、術後は必ず痛みを生じます。
そんな時に使うのが痛み止めです。

日常いろいろな場面で、痛み止めを使っているかと思いますが、
よく「我慢した方がいいですか?」「薬を飲みたくなくて」と言われます。

痛み止めは使った方が良いのでしょうか。
どんな時に使わない方が良いのでしょうか。
副作用はあるのでしょうか。

まずはよく使う痛み止めについてお話しします。

使った方が良い時とは

痛み止めを使った方が良い時とはズバリ痛みがある時です。

基本的には用法・容量を守って使う分には問題はありません。

ただし、注意点が二つありますのでそれを解説していきます。

注意点①痛みの原因がわからない

一つ目の注意点が痛みの原因がわからない時です。

手術後の傷の痛みや病院で診断された後の病気など明らかな痛みの原因がわかっている場合は使用しても問題ありません。

痛みの原因がわからないのに漫然と痛み止めを使用していると、悪化や治療の遅れにつながることがあるため注意が必要です。

注意点②持病との兼ね合い

市販の薬の中では、もともとの病気と組み合わせが悪いものが存在しています。

例1 喘息がある場合
ロキソニン(ロキソプロフェン)などの薬は喘息を悪化させる可能性があると言われています。
すでに使用したことのある方で、なんともない方は問題ありませんが、わからない場合は避けた方が無難です。
その場合はカロナール(アセトアミノフェン)を用いると良いでしょう。

例2 小児の場合(15歳以下)
これもカロナール以外の薬はあまり勧められません
特に熱が出ているときは注意が必要で、インフルエンザなどの一部のウイルスでは組み合わせが非常に悪く、ロキソニンなどは飲まないようにしなければなりません。

例3 腎臓の機能が悪い場合
ロキソニンなどの痛み止めは腎機能を低下させる危険性があります。
もともと低下している方はさらに悪化させる危険性があるだけでなく、使用できる量などが通常と異なることがあり、かかりつけ医師と相談する必要があります。

カロナールが良い?

ロキソニンに比べカロナールは安全性が高いとされていますが、デメリットもあります。

デメリット①痛み止めとしての力
ロキソニンに比べ痛みをとる力が弱い傾向にあります。
カロナールはある程度の容量を服用しないと痛み止めとしての力を発揮できないことが多いです。
デメリット②大量服用の危険性
容量が必要と言いましたが、大量に服用すると重度の肝障害を起こし、致死的となる可能性があります。
体重50㎏以上の人では一日4000㎎までは安全に使用できるとされています。
これ以上の使用は非常に危険であるため、決して服用しないでください。
基本的には500~600㎎を4時間以上あけて使用することをお勧めします。
また、体重が50㎏以下の方では、一回15㎎/kg(15×体重)を6時間以上あけて使用することをお勧めします。

痛みを我慢していると

痛み止めを使うときの注意点ばかりお話ししていると無理に我慢してしまう方がいます。
しかし、無理に我慢してしまうことも良くありません
原因のわかっているもので、痛いのに痛み止めを使わずにいると慢性疼痛の原因となることがあります。

痛みは神経を通じて脳に信号として伝わります。
これが長期間続くと、本来痛みはないはずなのに、神経が誤ってこの痛み信号を伝えるようになってしまいます。
このように、せっかく痛みの原因が良くなっても痛みが良くならないということが起こったりもします。

痛くないのに使っていると

逆に痛くないのに使い続けていると様々な副作用が起こる可能性があります。

①アレルギーのリスク
どんな薬でもそうですがアレルギーを起こす可能性があります。
これはいつ発症するかわからないため、今まで大丈夫であった方も絶対に平気とは言えません。
②腎機能が低下する
ロキソニンなどの薬を使い続けていると、通常の健康な方でも腎臓が悪くなってしまう可能性があります。
③胃潰瘍ができる
胃が痛いからと、胃薬なしに痛み止めを使い続けて穴が開いてしまった方がまれにいらっしゃいます。
胃が痛む(みぞおちのあたりの痛み)に際には注意が必要です。
胃潰瘍についてはこちらも参考にしてみてください。
https://surgeon-s.com/upper-gi-perforation/

最後に

現在の痛み止めは非常に優秀で、治療においては必要不可欠です。

また、セルフメディケーション(自分で薬を買い使うこと)を政府は推し進めており、薬の知識も必要になってくるかと思います。

適切に知って賢く使いましょう。

お大事に。