便秘を解消するには 薬と生活について

便秘を解消するには 薬と生活について

便秘であることは様々な不利益をもたらします。
便秘についてはhttps://surgeon-s.com/constipation/

これらを解消するのに必要なことをお話しします。

便秘を治す生活習慣

便秘薬を使うこともとても有益ですが、薬には必ず副作用が存在しています。
最も安全に治すには生活習慣の改善が欠かせません。
まずは以下を参考に、生活習慣を見直してみましょう。

①食物繊維の多い食べ物をとる

ありきたりなことですが、食物繊維を摂ることで便の性状が柔らかくなり出しやすくなるだけでなく、腸内細菌のバランスも整えてくれます
腸内細菌は便秘解消にも非常に重要な役割を果たしていますが、それ以上に体に必要な栄養素も作り出してくれています。
食物繊維は体に吸収されない不要な栄養素ではなく、健康を保つために重要な働きをしている栄養素です。

②水分を多くとる

具体的には1.5~2Lの水分を目安にすると良いかと思います。
これは成人の一日に必要な水分量よりも多めですが、意識して摂取する目標として設定しています。
また、寝起きに冷やした水をコップ1杯飲むことも、腸管蠕動を促進することができ有用です。

③適度な運動をする

運動というとジョギングや筋トレを思い浮かべる方がほとんどかと思います。
しかし、そこまで激しい運動をする必要はありません
通常の歩行を少し速度を上げてみたり、階段を意識して使うだけで十分な強度の運動となります。
歩く刺激というのは腸の運動に特に大事で、外科医はみな、手術後の患者に歩くようにと強く勧めます。

④便意を我慢しない

すごく単純なことですが、意外とできていない方がいるかと思います。
学校や職場ではトイレに行けるタイミングが限られる方もいらっしゃるかと思います。
その際に便意を我慢してしまうと、排便の信号が正しく脳に伝わらなくなり、大腸が伸び切ってしまい便秘となります。
便意を感じたタイミングでしっかりと排便を行う習慣を意識することが非常に重要です。
また、重度の便秘となっている場合は、下の記す薬を用いてでも解消しないと、負のスパイラルにはまってしまいます。

便秘を治す薬

①緩下剤

腸内に水分を引き込んだり、便のかさを増すことで便秘解消を図る下剤です。
水分を引き込むもので有名なものは、酸化マグネシウムなどがあります。
酸化マグネシウムは、市販でも購入でき、一般的に癖(耐性)になりにくく、頑固な便秘における治療では第一選択肢となります。
酸化マグネシウムは有名かつ安価で、手に入れやすいですが、腎臓の機能が悪い方は注意が必要です。
腎臓の悪い方は別の処方をもらうようにするか、定期的に血液検査を受けましょう。
便のかさを増すものとしては、ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)という成分のものがあります。
市販薬ではこの名前で売っているものは少ないかと思いますが、成分として含まれるものもあります。
そのほか、処方薬では様々な便秘薬があり、難治性の場合には相談をしてみてください。

②刺激性下剤

大腸の蠕動を刺激することで排便を促す薬です。
センナなどの成分が有名で、成分を抽出したセンノシドが処方薬でもよく用いられます。
また、ピコスルファートナトリウムという内用液も同様に非常に有用です。
ただし、このような刺激性の下剤は効果も出やすいですが、耐性になりやすく、連日習慣的に使用するというのはお勧めできません。
この下剤を用いて2~3日に一回排便をするリズムを作るという使い方が有用です。

③整腸剤

ビオスリーミヤリサンなどのプロバイオティクスが注目を集めています。
プロバイオティクスとはヒトの体に有益な働きをする微生物のことです。
ヤクルトやヨーグルトに含まれる乳酸菌などもこれに含まれます。
腸内環境を整え、便の性状を良いものに変えたり、蠕動運動を改善したりすることが期待できます。
下痢状態も改善すると言われており、便の状況が落ち着かない方にはお勧めです。

④漢方

有名なものは大建中湯(だいけんちゅうとう)です。
いま、日本で処方される漢方薬で、最も処方が多いのがこの大建中湯です。
大腸の動きを整えたり、手術後の癒着を防止してくれたりという効果があるという報告があり、科学的にも効果があるとされています。
しかし、その働きについてはまだ研究中であることも多く、詳しい機序(働き方)は解明されていません。

最後に

問題点をすべて解決しないと改善しないわけではありません。

できることを一つずつ変えていって便秘解消を目指しましょう。

もし生活習慣や市販薬では改善が難しい場合は、何かしら病気が隠れている可能性があります。
必ず医療機関で相談しましょう。

お大事に。