胆石?胆嚢ってなに?手術!?

胆石?胆嚢ってなに?手術!?

健康診断で指摘されたことがある方も多いかと思います。

厚生労働省の調査でも、胆石のある方が年々増加しています。

そんな胆石(胆嚢内の結石)についてお話したいと思います。

胆嚢とは

胆嚢は右上腹部にある袋状の臓器です。

肝臓の下にくっついており、
肝臓で作られた胆汁という消化液を溜める働きをしています。

溜めた胆汁は、胃に食べ物が入ってくると胆嚢が縮み排出されます。

排出された胆汁は、胃の次の腸管である十二指腸で合流します。

胆嚢結石(胆石)とは

胆嚢の中で胆汁の成分が固まってできた石のことを胆石と言います。

胆石の種類は主に3種類あります

①コレステロール結石
②ビリルビン結石(血の赤い成分が古くなったもの)
③混合石(①と②が混在したもの)


石の種類は症状の出現には関係しておらず、
手術してみて初めて分かることが多いです。

以前はコレステロールの過剰摂取が原因とされてきましたが、
現在では否定的な意見も多いです。

不規則な食事時間や便秘などが影響しているとの説があります。

胆石があるとどうなの?

胆嚢に結石があること自体は問題ではありません。

実際に胆嚢に結石がある人のうち、
23%では無症状だという報告があります。

症状が出た方で最も多いのが
右季肋部(右上腹部)痛です。

そのほかの症状では、
炎症を起こすと発熱倦怠感食思不振
胆管まで結石が落ちると黄疸(皮膚や目が黄色くなる)意識障害
などが見られることがあります。

胆嚢結石のできやすい人は

コレステロール結石では5Fというのが医学の世界では有名です。

①Forty(40歳代)
②Female(女性)
③Fatty(肥満)
④Fair(白人)
⑤Fecund(多産)


また、ビリルビン結石では細菌感染などが影響していると言われています。
衛生環境の悪い途上国では多い傾向にあり、
日本では減少してきています
しかし、腸の炎症性疾患や肝硬変(肝機能が低下している状態)では多いと言われています。

治療は

薬の服用や体外衝撃波などを用いた内科的治療
胆嚢を切除する外科的治療
があります。

一般的に症状があれば外科的治療(手術)が望ましいです。
手術に関しては以下も参考に。
https://surgeon-s.com/lap-chole/

無症状の際には経過観察(何もしないで定期的に検査だけ行う)や上記の内科的治療が検討されます。
しかし、経過観察にしても内科的治療にしても悪化する(症状が出現する)リスクがあります。

薬は1年間内服すると20%程度の人が結石を溶かすことができます。
しかし、内服をやめると60%程度の人が再発してしまいます。
そのため、基本的には薬を一生飲み続ける必要があります。

体外衝撃波による破砕術は、状況にもよりますが
55%程度の成功率と言われます。
しかしこちらも60%程度の人に再発すると報告があります。

最後に

症状がなければ急ぐことはないかもしれません。

しかし一度でも症状があった場合は治療を検討してください。

外科医としては手術をオススメします。